2012年9月28日金曜日

ワイルドだぜ、てんぐのヤマ学校
                           三年 鎌田圭悟
 
 ぼくは、ヤマ学校に通っている。『てんぐのヤマ学校』だ。場所は、さえずりの谷。先生は、スパイダー。くもたきのりと、ともいう。
しんさい後、歌津にうつり住んで、ボランティア活動をしている。子どもたちと遊んだりして、歌津のふっこうのためにがんばっている。
 
 スパイダーは、ぼくたちにいろんなことを教えてくれる。マッチ三本だけでスギの葉に火をつける方法や、竹をのこぎりで切ってコップをつくる方法を、教えてもらった。それから、また津波が来てもにげられるように、山の中の道も教えてもらった。そのほかにも、海の水をくんで塩をつくったり、そのしおで氷をひやして、いろんなあじのアイスをつくったりもした。どろんこをまるめて、灰のつぼに入れて、カイロをつくったこともあった。スパイダーはなんでも知っている。
  
 今年の夏休みは、さえずりの谷で二はく三日のキャンプをした。一日目は、はらいかわの川に行ってつりをした。ぼくは四ひき、お兄ちゃんは八ぴきつった。本当は、ヤマメをつりたかったけれど、ぼくたちがうるさくしたのでかくれてしまった。その後川に入って、せいじくんとたくみくんとりょうすけくんとスパイダーで水のかけ合いをした。暑かったけど、川の水はとてもつめたかった。アブがおそってきて、みんなでがんばって、たいじしようとしたけど、ぜんぜんたおせなかった。谷に帰って、みんなで夕ごはんをつくって食べていたら、てんぐがきた。てんぐは、さえずりの谷の話をいっぱいして、帰って行った。
 
 二日目の朝は、みんなでラジオ体操をした。電車ごっこや花火もした。ゴムでっぽうを作って、サバイバルゲームをして、みんなで走り回った。スパイダーもみんなもあせだらけになった。すごく楽しかった。またいつかやってみたいと思う。
 
 この間の日曜日は、さえずりの谷で、ニワトリをさばいて食べた。おなかの中をみたら、ちゃんとできているたまごが二つ、すごく小さいたまごが十こいじょうあった。肉は、くしにさして、やいうて食べた。あじは、しょっぱかった。ニワトリをさばくのは、はじめてで、気もちわるかった。でもおいしかった。ニワトリをさばいて食べるのは、野ばんだと思うけど、おいしそうだから食べた。いつもスパイダーは、
 
「食べものはのこすな。」
 
と言う。ぼくは、これからも食べものは、なんでものこさないで食べようと思う。
 
 ワイルドなてんぐのヤマ学校がとても楽しい。これからどんな活動をするのか、とっても楽しみだ。


払川(伊里前川上流)で川遊び。水が冷たくて気持ちいい。



大雨になったので、トンネルで遊ぶ。暗闇で目隠しなしのスイカ割り。



海水を釜で煮詰めてつくった塩。味があってとても美味しかった。


塩と魚屋さんでもらった氷を使って、手作りアイスを凍らせた。



飼っていたニワトリをさばいて、肉も皮も骨も内臓も足も全部食べました。スープが美味しかった。