RQ登米復興交流センターに来ているハスと申します。
今日は、スパイダーさん、としさん、小林さんとともに、大沼さんのざわ作りの手伝いをさせていただきました。ざわとは、遡上してきたシロウオを追い込んで獲るための、石を積み上げてつくる壁のようなものです。
潮が満ちて川の水面が上がる前にと、8時半に歌津伊里前川のウタちゃん橋に集合、作業を始めます。運んできた石を川底にはられたロープに沿って並べていく地道な作業です。
津波によっていい大きさの石が流され少ないということで、大沼さんが岩を割ったものを川に落としてくれます。それが豪快で、下から見ていて気持ちがいい!石割りのプロ、大沼さんには「ここをたたけば割れる」というのがわかるそうです。逆にそれがわからない素人には、大きな岩はなかなか割れません。
地元のお母さんと娘さんが通りかかりました。
「昔はたくさんとれてたんだけどねぇ」
歌津では毎年シロウオ祭りが開かれ、大変賑わってきたそうです。これでシロウオが戻ってきてくれたらと、心からそう思いました。
お昼は大沼さんの仮設住宅にお邪魔して、よしこさんの美味しい手料理をごちそうになりました。ばっけの天ぷらや、まつば(珍しくて高級な海藻、松の葉に似ているからまつばだそうです)も最高でしたが、私にはばっけ味噌を塗って焼いたおにぎりとおしんこが絶品でした。人に握ってもらうおにぎりって、パワーが出るんです。ありがたいなあと思う気持ちをかみしめながら、いただきました。
午後は、スパイダーさんと子どもたちがさえずりの谷で使う薪集めをしました。(ここでも大沼さんの軽トラにお世話になりました!)都会に住んでいたら薪を触ることも、見ることすらもありませんが、さえずりの谷では、大切な資源。 燃料や椅子、てんぐのお面…何にでも変身します。初めて足を踏み入れたさえずりの谷は、なんだかたくさんの「遊び」があちこちに転がっているような感じで、わくわくしました。スパイダーさんが、ヤマ学校やてんぐや馬についてなどいろんなお話を、目をキラキラさせてしてくれるのを聞いていて、ここは本当に「豊か」という言葉がぴったりの地域だと思いました。山と海、そして命をつなぐ川に囲まれた、豊かな歌津の復興を願うばかりです。
登米に帰る前に、福幸商店街に寄って「絆ロール」を食べました。「くるみ味」と悩んだあげく、「ずんだ味」に挑戦!「わかめ味」もだいぶ気になりましたが…。絆ロール、とっても美味しかったです。おすすめですよ~!